製品情報 / ストーリー / 作品概要 / 舞台 / 登場人物 /


 
 
製品情報
タイトル サウダージ Case by Ichika
総容量 198.0MB
テキスト 50万字強
必要スペック 吉里吉里2の動作水準を満たす物
 http://kikyou.info/tvp/


※windows7(64bit版)でプレイされる方へ
windows7(64bit版)でゲームを起動したのち終了しようとすると、
しばしば「krkr.eXe*32」のプロセスが終了せず残ってしまい、
再度ゲームを開始しようとすると【神寂れたその中ではすでに起動しています】
というエラー文が表示され、ゲームが起動できなくなるという報告を受けています。

タスクマネージャーから「krkr.eXe*32」を削除した後、
再度『krkr.exe』を起動することでプレイ可能になります。

ご購入の際は使用PCのOSを確認の上、願います。
価格 1200円
(DLsite.com様にて委託販売)
 
ストーリー
: 前置
『失ってしまったものはありますか、これから失いゆくものは――』

……。

冬の終わりはいつも暖かくて、それなのに、いつも寒い。
芽吹く生命が新しきを告げる傍らで、名残惜しげに雪が佇んでいる。
あれはきっと私たちの心のなのだろう。

季節はいつまでも待ってはくれない。
ここに留まり続けること。それは私達にも出来ない。
いつか懐かしみに変わってゆく……。


: あらすじ
冬の明けきらぬ春。
一人の青年が片田舎の町へ訪れた。
放浪生活を続ける彼は、こうした片田舎で食い扶持を見つけては暫く住み着き、そしてまた次の町へ移ってゆくを繰り返していた。
新しく着いた町で、彼はいつものように働き口を探す。

その途中、山間に侘しく建つ小商店にて、一人の少女と出会う。
彼女の斡旋により、運良く、喫茶店での仕事にありついた青年。
二人はその後も懇意に接し合う。
青年と少女、共に秘密を持ちながら……。


: 要綱
実在する土地を舞台に、それぞれの裡にある郷愁感を描く。
純文学的筆致で綴られた『サウダージ』シリーズの第一弾。

前作より"口語主体による所作理解"の筆致を引き継ぎつつ、表現に超現実性を求め、主人公視点と第三視点によるモノローグを盛り込む。
 
作品概要
ジャンル:テキストアドベンチャー
     ・マルチエンディング
     ・シナリオのルート分岐有り
     ・一枚絵有り
     ・使用背景数200点超

  以下サンプル画像


 
舞台
 
【鷲見】(わしみ)

片田舎の小さな町。市の外れに位置する。
町の北東に菅平を臨み、南西では千曲川と犀川が合流する、典型的な扇状地に在る。
鷲見自体に目立つところは少ないが、商業地の須坂や松代に隣接しており、交通量は多い。

地形的理由のためか、町内の至る所に神社仏閣が建つ。
また河川敷には工業地も多い。古くは養蚕業も盛んであったと、古今より工業に賑わっていた地である事が伺える。

町名の由来は、鷲見町を成す三村の町名、若町、島田、三科の頭文字から。

 
【島田】(しまだ)

鷲見を成す三村の一。町の西部に位置する。
交通の要衝にあり、県道でもある主要道には、絶えず車が往来している。
江戸期には北国脇住環松代道の宿場として賑わい、その名残が今でも旧宿場町跡として村の一部に残るなど、古くより交通の要衝とされていた事が伺える。

参考:『若穂の文化財』

 
【三科】(みしな――)

鷲見を成す三村の一。町の南部、山間に位置する。
村の中央部に三科川が流れているため、これを中心に東西に広がる。
村内の至る所に小商店が見受けられ、また、坂上には源泉を利用した入浴施設も在るなど、鷲見の中でも特に牧歌的な雰囲気の強い村である。
また、牡丹園やつつじ公園など、自然環境としての見所も多い。

参考:『若穂の文化財』

 
【専達三嶋神社】(せんたつみしま――)

三科の外れ、三科温泉より坂上に位置する。

祭神は、岡象女神(ミズハノメノカミ)
    大山祇神(オオヤマツミノカミ)
    和多志大神(ワタシノオオカミ)の三柱。

創立年月日などの詳細は不明。
言伝てによれば延暦年間、坂上田村麻呂が奥州地方の賊征伐の折に立ち寄ったとされる。

例祭は年に二回、四月と十月に行われる。

参考:『若穂の自然と文化』


【補足】
作中との相違点について
 1.当社位置を実位置とは別の場所に据えているが、これはシナリオ構築のためであり他意はない。
 2.祭神が一柱のみである様な表現があるが、これもシナリオ進行のため説明を省いた結果である。
 3.また、(1)当社の神々が零落している、(2)神主が不在、という表現を取ったが、こうした事実もない。
氏子についても『若穂の自然と文化』では「(2008年)現在、二十数戸」と明確に表記されている。

 
主要キャラクター紹介
 【零人】(れいと)
当作品の主人公

母に幽世の者、父に現世の者を持つ、半人半妖の精霊。
幼少より父母に捨てられ、以後、養護施設にて育つ。
高校卒業を機に養護施設を出て放浪生活を始める。
精霊の血を引くためか、自然環境の多い片田舎を好み、多くそうした地で仕事を見つけては暫しその地に留まる。
人当たり良く誰彼問わず無難に接することが出来るが、自身の出生が露見することを嫌い、本心からぶつかる事を避ける。
母が淫精であることもあって、老若男女問わず人に懐かれる。
 
 【壱香】(いちか)
本作のヒロイン。

食い扶持を探すため入浴施設を目指していた零人と、三科の小商店内にて出会う。
以後もなにかと零人のことを気にかけ、宿泊先を探してくれたり、町内を案内してくれたりなどする。

柔和な性格で人当たりも良い。
零人に対して懇意に接するなど、困っている人間を捨て置けない性格でもある。
反面、他人にあまり理解して貰えない、独特の感性を持つ。
いわゆる天然。
玉にキズ。
 
 【美梅】(みうめ)
喫茶店『ブラッサム』の女主人。
祖父が逝去した折、それまで喫茶店の経営を行なっていた父が農業を継いだため、二番手として担ぎ出された。
本人は現状に不満を抱いているものの、経営は卒なくこなしている。

年下や店に来る一見さんに対しては優しい。
然し、年輩の常連客などに対しては突っ慳貪であったりと、相手を見て性格を変える。
面倒見は良いが面倒は嫌い。
良く判らない。

壱香の斡旋により訪れた零人を、碌な面接も挟まずに雇用してやるなど、根は優しい側に在るのではと匂わせる一面もある。

但しその後の零人に対しての性格は冷感。
 
 【菊理】(くくり)
若町に住む神の一柱。
前作からのカメオ出演。

零人とは三嶋神社の境内にて偶然出会う。
同時に壱香とも出会うが、この時に零人の出生や不真面目な態度が相俟って、二人の仲について誤解を覚える。
以後、零人を諭すため、三嶋神社へと足繁く通う。

今作に於いてはとにかく思い込みが激しい。